教育学部で勉強しているけれど、教員以外にどのような仕事があるのだろう?自分に向いている仕事が他にあるのではないかと悩んでいる人向けに、おすすめの仕事をまとめました。教育学部で学んだ知識は、さまざまな仕事に役立てられます。ぜひ参考にしてください。
学校の教員を目指している学生が多いため、教育全般に関する幅広い知識が強みです。
教育の目的や方法、歴史的背景などに関する基本的な理論に加え、子どもの成長や発達に関する心理学、子どもの発達に基づいた指導法を習得しています。子どもの発達や教育に関する基盤が身についているので、これらを十分にアピールできるでしょう。
教育学部は、教育理論の他、コミュニケーション力や指導スキルも習得できる学部です。
教育学部のカリキュラムには指導方法に関する理論も含まれているうえ、教育実習で実際に教える経験を積むことも可能。実践を通して、生徒とのコミュニケーション力や効果的な指導スキルを磨けるでしょう。
就職活動において、これらの強みも活かせると言えます。
教員免許を取得していることは、教育全般に関する基礎知識が身についている、教育実習を経験していることの証明になります。
そのため、教員はもちろんですが、教育関連の企業、企業の人材育成担当など、さまざまな職種で活躍できるでしょう。教育に関する研究職という道や、福祉業界・児童支援関連の職種でも教員免許は有利に働きます。
教員免許は、取得しておいた方が多様な選択肢を得られると言ってよいでしょう。
ほとんどの学生が教員免許を取得し、卒業後は小・中・高の教員になります。
2021年に実施した文部科学省の調査によると、教師不足について、2021年5月1日時点で2,065人(始業日時点では2,558人)という実態になっています。したがって、教員は今後ますます必要とされる存在となるでしょう。
なお、学校の先生の他、幼稚園の教諭になる学生もいます。
教員に続いて多いのは、学習塾や予備校の講師です。教員として、子どもたちの指導にあたります。また、教務に就く人もいるようです。
教育に関わる本や教材の開発を行う出版・通信教育の会社も選択肢の一つでしょう。
他に注目したいのは、EdTech(エドテック)企業。生徒向けの学習ツールや、教員の作業を効率化できるソフトウェアの開発などを行います。IT化が進む中、さらなる成長が期待できるでしょう。
一般企業向けの教育・研修担当も、教えるスキルを活かせる就職先です。
教育の知識は、福祉・児童支援においても活かせます。
たとえば、児童指導員や学童保育・放課後支援員などが挙げられます。子どもの学習や生活を支え、健全な成長を見守る仕事です。他、社会福祉士や児童福祉司も当てはまるでしょう。
いずれも、子どもや保護者をサポートする仕事なので、教育学部にはおすすめの進路先です。
子どもと関わる仕事において、特に「福祉・児童支援」は将来性が高い仕事です。
その理由として、家族環境の変化、特別支援教育などのニーズが増加傾向にあることが挙げられます。核家族や共働き世帯が多くなり、家庭での育児が難しくなっている今だからこそ、児童福祉施設や放課後デイサービス、学童保育などを利用する家庭が増えているのでしょう。
また、療育など専門的なサポートを必要とする子どもも増えているため、児童福祉サービスの需要も高まっていると考えられます。
ここでは、福祉・児童支援のお仕事を徹底比較。職務内容に加え、どのような違いがあるのかをしっかり理解しておきましょう。
主に定型発達の子どもが対象。放課後に安心して過ごせる場所を提供し、遊びや学習などのサポートを行います。必須となる資格はありませんが、保育士や教員免許があると有利でしょう。多くの子どもの成長を見守ることができる点が魅力です。
児童相談所などで子どもや家庭からの相談対応、問題のある家庭への指導、施設入所の手続きなど、多角的な支援を行います。仕事に就くには、社会福祉士の資格が必要。実務経験が求められる場合もあります。法律や制度に基づいてサポートし、地域全体の福祉向上に貢献できる点が魅力です。
困難な状況にある子どもやサポートを必要とする子どもの、日常生活や学習を支援します。特定の資格は必要ありませんが、大学で心理学、教育学、社会学などを専攻するか、福祉系の専門学校を卒業することで任用資格を得られます。子ども一人ひとりに合わせた指導やケアを長期的に行うため、子どもとじっくり向き合うことが可能です。
児童指導員は、子ども一人ひとりに向き合い、子どもの成長を長く見守ることのできる仕事です。
子どもの学習や遊びはもちろん、生活全般を支え、子どもが自分の将来を考えるためのサポートを行います。困難な状況や問題を抱えているなど、さまざまな状況にある子どもと長期的に関わりを持てるため、深い信頼関係を築けるでしょう。
常に子どもに寄り添い、成長を間近で感じ取れることで、大きなやりがいを得られる点が児童指導員という仕事の魅力です。
| 共通点 |
・放課後、安全に過ごせる場所を提供する。主に共働き家庭の小学生が対象。 ・学習や遊び、日常生活のサポートを行い、成長を見守る。 |
|---|---|
| 違い |
・学童保育・放課後支援員は放課後の数時間に多くの子どもを支援するので、一人ひとりに深く関わることが難しい。 ・児童指導員は生活全般をサポートするため、長期的に成長を見守ることが可能。 |
学童保育・放課後支援員、児童指導員は、子どもの学習や生活をサポートするという共通点はありますが、前者の学童保育・放課後支援員は「短時間・集団支援」、後者の児童指導員は「長期間・個別支援」と、支援の形に違いがあります。子どもの成長を長期的に見守りたいという人は、児童指導員が向いているでしょう。
| 共通点 |
・生活に難を抱える子どもやご家庭をサポートする。 ・社会福祉の専門知識を活用し、ニーズに応じたサービスを提供する。 |
|---|---|
| 違い |
・社会福祉士・児童福祉司は行政的な対応を行うため、子どもと直接関わる機会は少ない。 ・児童指導員は現場で子どもと直接関わり、長期的にサポートする。 |
どちらの仕事も子どもや家庭をサポートするという点では共通していますが、子どもと直接関われるかどうかという点で違いがあります。社会福祉士・児童福祉司は「制度・環境の支援」を行うため、子どもと触れ合う機会はあまりないと言えるでしょう。
子どもの成長を間近で感じられる理由として、「個々の子どもと長期的に向き合える」「現場で直接子どもと触れ合える」という特徴があるからだと言えるでしょう。
2023年に提示された厚生労働省の「児童福祉施設等調査」によると、児童養護施設における児童指導員の平均担当人数は約3~5人と少なく、担当した子どもとの関わりも1年以上続くことが多いようです。子ども一人ひとりとじっくり向き合えるため、他の職種よりも成長を感じ取れる度合いが強いと考えられます。
児童指導員が働くうえで、社会福祉法人は重要な選択肢の一つです。社会福祉法人は、営利を目的とせず福祉サービスを提供する団体であり、さまざまな児童福祉施設を運営しています。
たとえば、児童養護施設は社会福祉法人の代表的な例。食事や学習などをサポートする生活支援、悩み相談などの精神的ケア、自立支援などを行います。
福祉サービスを展開する運営法人企業も、重要な選択肢のひとつと言えるでしょう。
例を挙げると、放課後等デイサービスは、主に小学生から18歳までのサポートを必要とする子どもを対象とし、放課後や夏休みなどに通う施設です。子どもの学習支援や自立支援などを行います。
民間企業であるためキャリアアップの機会が多く、業績によっては昇給できる可能性もあります。また、児童指導員が無理せず長く続けられるようにと、DXの導入を活発化して働きやすい環境を整えている企業も少なくありません。
一般的には社会福祉法人での仕事の印象が強いかもしれません。
そこで、現役社員だけの声を集めた口コミサイト『VOiCE』から、放課後等デイサービスなどの運営法人企業で活躍中の児童指導員の声も集めてみたので、あわせて参考になれば幸いです。
教育学部で学んだ知識を活かせる仕事は、教員だけではありません。さまざまな仕事がありますが、その中でも子どもや家庭をサポートする「福祉・児童支援」の仕事は、今後、さらにニーズが高まることが予想されます。
特に、「児童指導員」は、子ども一人ひとりと深く関わり、長期的なサポートができる仕事。成長を直に見守ることができるため、非常にやりがいを感じられるでしょう。児童指導員になるための方法をわかりやすく解説した特集ページもあるのでご紹介します。
今回、現役の児童指導員の声が多く掲載されていたドットラインは、もっとたくさんの方が児童指導員という職業の素晴らしさに気づいてもらえるようにと、当メディアの監修に協力してくれています。
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ドットジュニアは、千葉県全域で児童デイサービス事業を展開。個別療育プログラムを複数用意し、子ども一人ひとりに合わせた支援を行っています。
子どもたちが目をキラキラ輝かせながら「できた!」と、みんなに言いたくなるような「前向きな成功体験」を大事にしており、成功体験を積みながら、子どもの成長を支援しています。